【ディズニー・バケーション・クラブ (DVC) 】をご存じですか?
東京ディズニーランドおよび東京ディズニーシーの中にも【DVC】のキオスクがあったり、2016 年 9 月まで舞浜のイクスピアリ内にショールームがあったことから、ディズニー好きの方は名前を聞いたことがあるかもしれません。
【DVC】は人生を変えるツールですが、大きな買い物故に不安になる方が多いかと思います。
そこで、本稿では【DVC】のメリット・デメリットをまとめました。
[aside type=”warning”]最新の情報は DVC オフィシャルサイト等にて確認して下さい。本稿は筆者の体験を下に作成されていますが、DVC への勧誘・宣伝を行う目的ではありません。なお、本ブログ内記事に起因するいかなる事故・損失について一切の責任を負いかねます。
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DVC って何?
簡単に表現すると「ディズニーのタイムシェア・リゾートを所有する」ということになります。
ディズニーランドの中に自分の家があったら…
そんな夢を持ったことはありませんか?【DVC】はそんな夢を実現してくれるのです。
ハワイをはじめとするディズニー・バケーション・クラブのリゾートや世界のディズニー・リゾートが楽しめるメンバーシップです。
引用:「 DVC オフィシャルサイト」http://www.disney.co.jp/park/dvc/about.html
【DVC】では、ディズ二ー・バケーション・クラブ・リゾートの不動産所有権を購入し、その規模に応じて毎年付与されるポイントを用いて、様々な宿泊施設やプログラムを利用して楽しむことができます。
一般的な「タイムシェア」との違い
一般的な「タイムシェア」の仕組みは、1 年間を 52 週に分け、1 週間単位で宿泊施設の不動産所有権を購入・共同所有し、1 年の内で 1 週間、オーナーとして施設を利用できるというものです。
そのため、利用できる施設や時期などが固定されてしまい「いつも同じ体験」になりがちです。
【DVC】システムの素晴らしいところは、購入したポイントを【ホーム ( = 購入したリゾート )】以外でも利用出来ること、時期や回数も自由に選択できることです。
例えば、ハワイにある【AULANI アウラニ】が【ホーム】であっても、ポイントを使ってウォルト・ディズニー・ワールド (WDW) にある最高級ホテル【Bay Lake Tower at Disney’s Contemporary Resort ベイ・レイク・タワー・アット・ディズニー・コンテンポラリー・リゾート】やカリフォルニアのディズニー・ランド・リゾート (DLR) にある最高級ホテル【Disney’ Grand Californian Resort & Spa ディズニー・グランド・カリフォルニアン・リゾート&スパ】などに宿泊することが可能です。
また、DVC の年間ポイントは毎年新たに付与され、使用しなかったポイントの繰り越しや、次年度分の前借りが可能です。
つまり、年間 100 ポイントが付与されるプランを購入したなら
繰り越し分+その年分+前借分=300 ポイント
を一度に利用することが出来ます。
[aside type=”normal”]ポイントが付与される月は、DVC に入会した年の月に因ります。[/aside]
ポイントが利用出来る場所
どのリゾートが【ホーム】であっても、以下の内容にポイントを利用することが出来ます。
ディズニー・バケーション・クラブ・リゾート
以下の施設で利用可能です。
- ハワイ
- アウラニ・ディズニー・バケーション・クラブ・ヴィラ コオリナ・ハワイ
- ウォルト・ディズニー・ワールド ( WDW )
- ディズニーランド・リゾート ( DLR )
- ディズニー・グランド・カリフォルニアン・ホテル & スパ・ヴィラ
[aside type=”normal”]以上の 13 施設は、DVC のリゾートなので手数料がかかりません。[/aside]
ディズニー・コレクション
ディズニー・コレクションで利用出来る施設が増えます。
- ディズニー・クルーズライン ( DCL )
- 3 泊 バハマ・クルーズ
- 4 泊 バハマ・クルーズ
- 5 泊 バハマ & 西カリブ海クルーズ
- 7 泊 バハマ、東カリブ海、西カリブ海、南カリブ海クルーズ
- 8 泊 バハマ・クルーズ
- フロリダ & サンフアン・リポジション・クルーズ
- アラスカ・クルーズ
- カリフォルニア・コースト・クルーズ
- 地中海 & リポジション・クルーズ
- 7、10、11 泊 南カリブ海クルーズ
- 大西洋横断クルーズ
- ウォルト・ディズニー・ワールド ( WDW )
- フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート
- ディズニーランド・リゾート ( DLR )
- カリフォルニア ディズニーランド・リゾート
- アドベンチャー・バイ・ディズニー
- アドベンチャー・バイ・ディズニー
- アドベンチャー・バイ・ディズニーのクルーズ・バケーション・パッケージ
- アドベンチャー・バイ・ディズニー・リバー・クルーズ・バケーション・パッケージ
- ディズニーランド・パリ
- ディズニーランド・パリ
- 香港ディズニーランド
- 香港ディズニーランド
- 東京ディズニーリゾート ( TDR )
- 東京ディズニーリゾート
[aside type=”warning”]ディズニー・コレクションは手数料がかかることがあります[/aside]
コンシェルジュ・コレクション
世界中のリゾートホテルのセレクション
ワールド・コレクション
RCI を通じて世界中へ旅することが出来ます。
必要なポイントの目安
では、何ポイントあればリゾートに宿泊出来るのでしょうか?
具体的に 100 ポイント所有した場合でどれくらいの宿泊が可能なのか確認してみましょう。
なお、DVC の必要ポイント数は 1 部屋単位です。
[aside type=”warning”]必要ポイント数及び料金は記事作成時の情報です[/aside]
アウラニ・ディズニー・バケーション・クラブ・ヴィラ コオリナ・ハワイ
先ずは日本人が利用しやすいであろう、ハワイの【アウラニ】のポイントを基にご紹介します。
シーズンや利用する部屋のサイズ・場所等により宿泊に必要なポイント数が異なるため、閑散期では少ないポイントで利用することが可能です。
最も少ないポイントで宿泊出来る「アドベンチャー・シーズン」の「ホテルルーム ( 定員最大4 名) 」は、1 泊 16 ポイントです。
100 ポイント所有していれば、4 名までは【アウラニ】に 6 泊することが出来ます。
DVC メンバーではない場合は【アウラニ】の予約は旅行代理店で行います。
2017 年 2 月現在、いずれのシーズンでも【アウラニ】の最安値で 4 万円を切るところは見つかりませんでした。
このことから、100 ポイントでは【アウラニ】 4 万円 × 6 泊 = 24 万円以上の価値があることがお分かりいただけると思います。
ベイ・レイク・タワー・ディズニー・コンテンポラリー・リゾート
次に、WDW の高級ヴィラである【ベイレイク・タワー・アット・ディズニー・コンテンポラリー・リゾート】のポイントを確認します。
最安値の「アドベンチャー・シーズン」の「デラックス・スタジオ ( 定員最大4 名) 」「スタンダード・ビュー」は、1 泊 14 ( 日曜 ~ 木曜 ) / 16 ( 金曜 ~ 土曜 ) ポイントなので 100 ポイントあれば 6 泊することが可能です。
【ベイレイク・タワー・アット・ディズニー・コンテンポラリー・リゾート】は、通常、1 泊 $501.00 から宿泊出来ます。
【ベイレイク・タワー・アット・ディズニー・コンテンポラリー・リゾート】に宿泊する場合、$ 501.00 × 6 泊=$3,006.00 ($ 1.00=112 円で計算した場合、約 33 万 6000 円ほど) の利用が出来ます。
諸経費
DVC の諸経費は大きく分けて 2 種類あります。
購入費
これは【ホーム】となるホテルによって異なります。
WDW にある【ベイレイク・タワー・アット・ディズニー・コンテンポラリー・リゾート】や【ディズニー・グランド・カリフォルニアン・リゾート&スパ】は値段が高いです。
現在募集している【ホーム】に関しては、オフィシャルサイトおよびインフォメーションにてご確認ください。
年会費
購入費とは別に、維持費所有しているポイントに比例した年会費がかかります。
年会費は毎年金額が提示され、一定ではありません ( 後述 )。
2017 年の時点では、【アウラニ】を100 ポイント所有している場合、年会費はおよそ 7 万円ほどでした。
交通費
直接 DVC のメンバーシップには関係ありませんが、リゾートへの交通費は別途必要です。
国内で利用できるのは実質 TDR だけですが、非常に効率が悪いため利用しないでしょう。
実際に利用する海外のリゾートへ移動するためには航空券が必要です。
メリット
私が感じている DVC のメリットをまとめました。
ディズニーの高級リゾートに宿泊出来る
一番のメリットは、DLR や WDW の高級なディズニー・リゾートを利用しやすくなる点です。
年間ポイントが 100 ポイントあれば、十分な滞在が出来ます。
ポイントを利用して宿泊する場合、【ホーム】なら 7 ヵ月前から、【ホーム】以外でも 6 ヵ月前から宿泊予約が可能です。
オペレーターに相談できる
DVC のメンバーになると、専用のフリーダイヤルからアメリカにいる日本語対応オペレーター (日本人であることがほとんど) に相談することが出来ます。
宿泊に関してだけでなく、DLR や WDW に関して相談することが可能です。
アメリカのパークへ遊びに行く場合に、相談出来る場所があるのはとても有難いことです。
[aside type=”warning”]指定された時間以外に電話をすると、英語対応のオペレーターに繋がります。[/aside]
メンバー特典が素晴らしい
DVC メンバーだけが利用出来るメンバー特典が素晴らしい点も魅力です。
DLR や WDW 内ではショッピングやダイニングの利用がディスカウントされたり、メンバー限定のイベントに参加することも出来ます。
また、DLR や WDW にある DVC のカウンターやキオスクで DVC メンバーであることを伝えると、スペシャルグッズがもらえることもあります。
[aside type=”normal”]DVC メンバー特典に関してはこちらの記事をご参照下さい[kanren2 postid=”1193″][kanren2 postid=”3441″][kanren2 postid=”1514″][/aside]
何度も海外ディズニーパークへ行くきっかけとなる
毎年ポイントが付与され、時期がくればポイントは失効してしまいます。
付与されたポイントを有効活用するためにも何度も海外旅行へ行くきっかけが出来ます。これが DVC によって人生が変わる、一番のポイントかもしれません。
デメリット
勿論、良い事ばかりと言う訳ではありません。
小さな買い物ではない
不動産所有権なので小さな買い物ではありません。
初期費用だけでなく年会費がかかるので、ディズニーが大好きな方でも躊躇してしまうかもしれません。
年会費は一定ではない
その年会費は永年定額ではありません。むしろ毎年 2 – 4 %ずつ上昇していきます。
購入時点では少額でも、数年後には維持することが難しくなるかもしれません。
ただ、DVC のメンバーシップは不動産なので後述する「売却」という手段もあります。
東京ディズニーリゾートでのポイント利用は割高
これはデメリットと言うよりも「使い方」ですが、ディズニー・コレクションである TDR のホテル (ディズニーアンバサダーホテル、東京ディズニーランドホテル、東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ、東京ディズニーセレブレーションホテル) はポイントを利用するとかえって割高になります。
例えば、バリュー・シーズンのアンバサダーホテルでも一泊 44 ポイント必要になりますので、100 ポイントでは 2 泊しか出来ません。
ディズニー・コレクションで利用するよりは、ディズニー・バケーション・クラブ・リゾートで利用した方が換算するとお得です。
注意点
DVC の権利は「不動産所有権」である為、土地や建物と同様に売却することも可能です。
メンバーになったけれど、ポイントを利用しきれない、年会費を払い続けられないなどの理由で売却という選択をされる方もいます。
ただし、売却されたメンバーシップ(リセール)は例えるなら「新築」ではなく「中古物件」なので、価格は低くなりますが、その分メリットも少なくなります。
リセールにはメンバー・カードの発行もされず、ディズニー・コレクション、コンシェルジュ・コレクションなどにポイントを利用することが出来ないと説明を受けました。
つまり、【ディズニー・クルーズ・ライン】や【東京ディズニーリゾート】などにポイントを利用することが出来ないんです!
これらの理由から、売却された DVC の所有はお勧めしません。
買うべきかどうか?
最終的な価値観は、個人の考え方によって異なると思います。
私達の場合、例えば、一度だけの結婚式を海外で盛大に行うよりも、 DVC のメンバーとして長年に渡ってディズニーのリゾートで素晴らしい体験が出来る事を希望しました。
DVC のポイントを用いれば、それらの体験を私達だけではなく、家族や友人達と共有する事が出来るのです。
私達はあの時購入して本当に良かったと感じています。
DLR や WDW を訪れた際に DVC のキャストはメンバーであることが分かると「Welcome Home! (お帰りなさい)」と声をかけてくれます。
DVC のメンバーになると、ディズニーの中に【ホーム】があるという夢が叶うのです。
舞浜のイクスピアリ内にあったショールームはなくなりましたが、DVC のメンバーになることは可能です。
少しでも興味をお持ちの方は、DVC のインフォメーションにお電話で問い合わせてください。
ディズニー・バケーション・クラブ オフィシャルサイト:http://www.disney.co.jp/park/dvc.html
この内容が、ディズニーを愛する皆様の少しでもお役に立つことを願っています。