2017 年 12 月 16 日にウォルト・ディズニー・ワールド (WDW) のディズニースプリングス内にオープンしたVR 体験施設【The VOID】を紹介します。
「STAR WARS – SECRETS OF THE EMPIRE」では、「ローグ・ワン」に登場した【K-2SO】と共に帝国軍の基地に潜入するミッションの成否は貴方にかかっています!
(ジャンケンをするゲームではありません)
概要
【The VOID】はディズニースプリングスにオープンした、最新の VR 技術を用いて【スター・ウォーズ】の世界に入り込む事が出来る施設です。
施設
外観
【ONCE UPON A TOY】に隣接し、とても大人しいオシャレな商品店舗の一つのように見えます。
施設内
エントランスも装飾が少なくシンプルでシャープな印象です。
床には「STEP BEYOND REALITY」のコピーが。
CHECK – IN
入り口で購入したチケットの購入を証明する物 (メール画面など) を見せて入場したら、「CHECK-IN」コーナーの端末で QR コードを読み込ませるとリストバンドが印刷されます。
これを腕に装着し、「PORTAL ACCESS」と書かれた次の部屋に進みます。
ここでキューラインが出来ていました。
4 人一組でプレイするため、1 人の場合は待ち時間が短くなる可能性があります。
BREIFING ROOM
2 チーム( 8 人)が揃うと、両面に横長のモニターと端末が 4 台ずつ設置してあるブリーフィングルームのような部屋へと進みます。
スクリーンにストーリーが流れ、反乱軍のメンバーからミッションについての説明を受けます。
目の前の端末でリストバンドの QR コードをスキャンし、自分のカラーを決定します。
このカラーはプレイ中に仲間を識別する目安になります。
LOAD OUT
ブリーフィングルームを抜けるとヘッドギア等の装着の為の部屋に入り、ここでもキューラインを作って順番を待ちます。
待っている間にも装備を整えている前のグループの様子が見えたり、プレイ中の叫び声が聞こえたりしてワクワク感が高まってきます。
今回は 10 歳くらいの男の子とご両親の 3 人グループと一緒にプレイしましたが、待っている間にも自己紹介をしたり、スター・ウォーズの話や「誰が先頭になる?」等(この時点ではプレイ内容もわかっていません)などで盛り上がりました。
ギアの装着
いよいよギアの装着です。
先ずはバックパック一体型のベストを装着します。
バックルは磁石で着くようになっています。
各ベルトを締めると背中部分が密着するので、身体を動かしてもズレが無く、重さも軽減されます。
続いてヘッドセットの装着です。
頭頂部と後頭部に締め付け用のダイヤルがあり、顎ストラップと合わせてかなりピッタリと固定することが出来ます。
メガネを掛けていると若干イヤーパッドで押される感じはありますが、全体的に窮屈なことはありません。
一般的な VR ヘッドセットよりも造りがしっかりしている分の質量はありますが、首が痛くなるようなことはありませんでした。
何と言ってもこれらのギアを装着して「歩く」ことが出来る点が他の VR 機器とは大きく異なります。
PLAY ROOM
ギアの準備ができたらいよいよプレイルームへ。
スタッフに案内されて入ったのはエレベーター程の広さの無地な小部屋。
簡単な説明を受けてバイザーを下ろすと、なんと他の 3 人がストームトルーパーの姿に!!
しかも、一緒にプレイしたお父さんは背が高く、少年は背が低く見えています。
最大の衝撃は、自身の手が見えること!しかも指が一本ずつ動く!!
装着しているのはヘッドセットとベストなので、手の指の動きまで正確にトラッキングしているとは驚きでした。
どれくらい正確かというと、じゃんけんも出来るし手を繋いでも実際に相手の手もそこにあるため感覚とのズレを起こしません。
また、自身の肘から下は見えませんが、他プレーヤーの全身は見えるので、しゃがんだり頷いたりする姿も自然に見えます。
家庭用ゲーム機の VR 機器にありがちな「視線移動時の遅延」も皆無なため、映像に酔うこともありませんでした。
家庭用機器との決定的な違いは「移動」にあります。
VR 空間で椅子に座ろうとして「現実空間」の何もない場所に尻もちをついてしまうとか、
「現実空間」で障害物があるのに、VR 空間で移動してしまって衝突する、等という事が起こりません。
座れる場所、壁、段差、ボタンなど全ての要素が視覚とリンクしており、更には熱も感じる事が出来る、正に仮想「現実」を体験できるのです。
肝心のゲーム内容は、難易度はかなり低めなので誰でもプレイ出来ると感じました。
敵から攻撃を受けるとベストに内蔵されたバイブレーターによる振動で撃たれた感覚が伝わります。が、決して痛くはありません。
逆にライフゲージのような物も無いので、いくら撃たれてもストーリーは進行できます。
後半でパスコードを入力するミニゲームがありますが、子供でも(英語を聞き取れなくても)理解できる難易度です。
射撃時も実際に身体を動かして狙うため、FPS (ファーストパーソン・シューティングゲーム) の経験が無くてもストレス無く遊べます。
1 プレイは 10 -15 分程だったと思います。恐らく、シナリオは 1 通りです。
将来的に、プレイヤーの行動でストーリーが分岐する、ミッション自体にバリエーションが増える、異なる外見を選択出来る、武器を選択出来る、等の要素が加わると何度もリピートして楽しめると思いました。
今回はアクシデントがあり、ストーリー途中で取得出来るはずのブラスターを取得できず 2 回プレイすることが出来ましたが、通常は 1 プレイで $ 29.95 + TAX です。
チケットは前売り制で atom のサイト内にある The VOID のページから購入出来ます。
以下のコンテンツ紹介動画にて、装着するギアや体験する VR 空間を確認できます。
MERCHANDISE
体験を終えて出てきた側に【The VOID】のロゴが入ったキャップの販売がありました ($20.00)
今後はTシャツやピンなどのオリジナル商品の展開を予定しているそうです。
スター・ウォーズファンにはもちろん、ゲームが好きな方、乗り物はあまり得意では無い方、新しいものが好きな方、誰にでもお勧めできるコンテンツです。
The VOID と ILMxLAB のコラボレーションが生み出した最高の VR 体験ができますよ!