“それは、時を越えて家族をつなぐ、奇跡の歌。”
Disney Pixar 映画の最新作【Coco (邦題:リメンバー・ミー)】のキャッチコピーです。
【リメンバー・ミー】を観た後に湧き出る、言葉に出来ない温かい気持ちと何度も押し寄せる感動は心に残ることでしょう。
今回の記事は、他のどこにも紹介されていない【リメンバー・ミー】の特別なお話です。
フロリダでこの映画を観ましたが、上映中に何度も泣きました。
きっと、鑑賞後は映画のタイトルを見ただけで熱い気持ちがこみあげてくると思います。
それは、誰にでも忘れらない大切な人がいるから。
[aside type=”warning”]
2018 年 (第 75 回 ) ゴールデングローブ賞において「最優秀長編アニメーション映画賞」を受賞しました!![/aside]
[aside type=”warning”]
2018 年 (第 90 回 ) アカデミー賞において「長編アニメーション賞」「主題歌賞 ( Remember Me ) 」を受賞しました!![/aside]
リメンバー・ミー
2017 年の Thanks Giving Day に全米で公開された Disney Pixar によるアニメーション映画で、日本では 2018 年 3 月 16 日に公開される予定です。
カラフルな【死者の国】を舞台に、時を超えた〝家族のきずな” を描いた感動のファンタジーです。
“音楽禁止”だけど天才ギタリスト?【ミゲル】
主人公はメキシコのサンタ・セシリアという小さな村に住む音楽が大好きな男の子【ミゲル・リヴェラ】。
リヴェラ家は代々靴屋を営んできましたが、それには音楽を禁止した先祖の悲しい過去が関係しています。
何故、ご先祖様は音楽を禁止したのでしょうか?
「それは、時を越えて家族をつなぐ、奇跡の歌。」
このキャッチコピーにある『歌』とは、国民的英雄【エルネスト・デ・ラ・クルス】の代表曲である“リメンバー・ミー” のこと。
数多くのアレンジが存在し、誰もが知っているこの曲は、実はミゲルと大切な家族とを繋ぐ重要な曲。
曲名の『me』とは一体誰の事??
ガイコツなんて怖くない!
【死者の国】の住人は勿論『死者』。全員がガイコツです。
ちょっと恐ろしいと感じるかもしれませんが、メキシコならではの文化を知ると見方が一変すると思います!
実際に作品中の『死者』達はとにかく陽気で元気(?)
バラバラになっても直ぐに元通りになっちゃいます。時には自らバラバラになってピンチを切り抜ける事も。
メキシコ文化
メキシコ文化の中で “リメンバー・ミー” に登場する【Dia de Los Muertos 死者の日】について知っておくと良いと思います。
【死者の日】とはラテンアメリカ諸国における祝日の一つだそうで、家族や友人達が故人に思いを馳せて語り合う日だそうです。
日本の【お盆】に近い位置づけだそうですが、あくまで楽しく明るくお祝いすることが特徴です。死を恐怖するのではなく、逆にあざ笑うというテーマです。
市街地はマリーゴールドの香りで包まれ、公園などには露店が立ち並ぶそうです。
【死者の日】を祝う祭壇として、スペイン語で奉納、贈り物、捧げ物を意味する【オフレンダ】というものがあります。
オフレンダの特徴的な装飾は、お花(死者の花とも呼ばれるマリーゴールドやケイトウ)、食べもの、故人の遺影、故人の好んだものなどを色鮮やかに飾ります。
また、papelpicado(パペルピカド)と呼ばれるカラフルな切り紙細工の旗も街中に美しく飾られます。
大切なことは、故人を思い、色鮮やかに楽しくお祝いすること!
ですから、【死者の国】もガイコツも恐ろしいものではないのです。
【リメンバー・ミー】の舞台でもそんな色鮮やかで美しい世界が広がっています。
リメンバー・ミーがより面白くなる 5 つのこと
映画がより楽しめる特別なお話をまとめました。
[aside type=”warning”]ここから先はネタバレの内容も含まれています[/aside]
- 映画に登場するオレンジ色の橋や花びらはマリーゴールド「死者の日」には、家に作られた祭壇から入り口にかけてマリーゴールドの花びらを敷き詰めます。あの世から帰ってくる人が迷わないよう、導くための道と考えられているそうです。また、『死者』の国で唯一『生』があるのは、(この世界に迷い込んでしまったミゲルとダンテを除いて)マリーゴールドの花だけです。
- エルネスト・デ・ラ・クルスには鮮やかな色がない色鮮やかな装飾は故人を想う表れで、死者の国の住人達はカラフルな衣装を身に纏っています。また、住人のみならず、この世界は全てがとても鮮やかに美しく彩られています。その中で、ミゲルが憧れている国民的英雄・天才ギタリストのデ・ラ・クルスは真っ白なスーツに白い帽子、白いギターを持っています。
それは一体何故なのか…その秘密は作品を観るとわかりますよ。
- ダンテは常にミゲルを導いている!ミゲルの愛犬、メキシカン・ヘアレス・ドッグのダンテ。一見、あまり賢くないように見えます…
しかし、映画をよく見てみると、ダンテはミゲルを本当に大切な人の元に連れて行こうとしているのです。
ダンテは初めから分かっていたんですね。何故ならダンテの正体は…
引用:Disney Movie 公式サイト - 作品中にミゲルとヘクターが歌う “Un Poco Loco” の意味スペイン語で〝ちょっといかれている〟という意味です。この曲でミゲルは初めて大勢の前で歌うことになります。
- Hola!スペイン語で『こんにちは!』という意味です。
作品の中では他にも多くのスペイン語が歌詞や呼び掛けの言葉などに使用されています。
「gracias(ありがとう)」や「si(はい)」といった返答の言葉や、ヘクターがミゲルを呼ぶ時の「muchacho(男の子)」などなど。
WDW でも “Coco (Remember Me)”
映画の公開に併せて、WDW にも “Coco (Remember Me)” の装飾やグッズが登場しています。
メキシコ館
ウォルト・ディズニー・ワールド (WDW) の【Epcot エプコット】にあるメキシコ館の装飾が “Coco (Remember Me)” の公開に併せた内容になっています。
普段からカラフルなガイコツの置物が飾られていますが、より賑やかになっています。
Coco (Remember Me) のグッズ
東京ディズニーシーでも 2018 年 1 月 09 日から 2018 年 6 月 6 日までメキシコ料理のレストラン【ミゲルズ・エルドラド・キャンティーナ】では “リメンバー・ミー〟のスペシャルメニューが楽しめますね。
東京ディズニーリゾートのプラスチックバッグにも、ミゲルとヘクターがいます。
…見つかりました?
WDW では、パークのあちこちで “Coco (Remember Me)” のグッズが販売されています。
心に残るとても素敵な映画です。
ぜひ観てみてくださいね。